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著書・関連出版物コーナー


最新本から絶版となった刊行物まで、著書・カタログ・掲載誌を一挙紹介。勅使河原純がこれまでどんなものを書いてきたかが、一目でご覧いただけます。

ひまわり落札

その美、天に通ず

一八八八年には新しい御真影が登場する。しかし、これはエドアルド・キヨッソーネが描いた肖像画の複写撮影による写真である。明治天皇は写真嫌いだったというが、こちらはむしろプロパガンダのため、人工的に造られたイコンである。肖像画の名手であったキヨッソーネはヨーロッパの王侯貴族の威厳と品格を図像化する技術と決め事をよくまっとうし、その目的を達成した。ここには多木浩二が『天皇の肖像』で指摘するように、日本帝国の理想の帝王像として純化されたかたちがある。この肖像もまたイコンとして、そのポーズに至るまで規範化され、多くの図像を生み出した。ここには生身の人間の姿はない。帝王ながらも写実性で人柄を偲ばせた、嵯峨天皇や後醍醐帝のような絵画は存在しない。プロパガンダの道具として、人間性を喪失した容れ物がそこには描かれているだけである。

(アライ=ヒロユキ、『天皇アート論』H26年8月15日刊より)


ひまわり落札

率直な創造 クレアシオン・フランシュ

アンリ・ルソーが、それとは気づかぬままに素朴派(パントル・ナイーフ)を起し、ジャン・デュビュッフェの「生の芸術/アール・ブリュット」がその後につづく。そしてルソーを彷彿とさせる現代の非芸術家ジェラール・サンドレイの手に松明が渡ったとき、制度にも権力にも経済にも支援されにくい原初の営みは、率直な創造(クレアシオン・フランシュ)という新たな名前を獲得したのである。
このポストアール・ブリュットの状況を子細に報告する、わが国初の著作物が刊行された。京都で、こうした方面の創作物に特化したギャルリー宮脇を運営されている、宮脇豊氏の力業である。氏はジェラール・サンドレイ本人との交流を通じ、まるで不意打ちのようにある日突然やってきて、成熟や洗練などとはほとんど関係なく、人間の真の姿を映し出し、われわれに突きつけてやまない「率直な創造 クレアシオン・フランシュ」の本質を明らかにしてくれる。(144p.)

著者:ジェラール・サンドレイ
訳者:久保田亮
発行所:ギャルリー宮脇/京都市中京区寺町通二条上ル東側
発効日:2013年10月10日
価格:本体2700円+税
問い合わせ先: 075-231-2321



ひまわり落札

ひまわり落札

1987年3月30日。ロンドンの有名オークション・クリスティーズで、ゴッホの一枚の絵「ひまわり」が、53億1000万円(2250万ポンド)で落札される。誰もが「あっ」と息の呑むレコードプライス(世界最高額)だ。破格の値段で獲得したのは日本の企業、安田火災海上保険株式会社。この件も含めて、日本人がレコードプライスを出したのは、後にも先にもたった3回しかない。まさにアートと経済が渾然一体となった、バブル・ニッポンを象徴する出来事だった。この本は当時の証言をあつめ、そのときの様子を表と裏、そして裏の裏から克明にたどっていったもの。小説体になってはいるが、内容はドキュメンタリーといっていいほど史実に忠実である。

発行日:2006年2月20日
価格:1,865円(本体1,575円+送料290円)


絵描きの石原慎太郎

絵描きの石原慎太郎

石原慎太郎といえば、無軌道な若者たちが真っ青な海原をバックに、青春のエネルギーを爆発させる「太陽の季節」(芥川賞作品)で有名。また記録的な得票で東京と知事に当選したカリスマ政治家でもある。「作家の自分と政治家としての自分は矛盾しないね。しょせん文学は口舌の徒でしょう。だから政治と文学は、離れているようでいて、実は背中合わせだと思う」と、さらりとおっしゃる。
しかし彼には、実はもうひとつ別の顔があるのだ。得意な言葉を操るのを止め、ひとり黙々と絵筆を走らせる絵画。つねに賑やかな男の、限りなく静かな世界。はてさて、そこで生み出されたドローイングとは? 絵を通して、人間慎太郎の本質にするどく迫る一冊。

発行日:2005年12月26日
価格:2,285円(本体1,995円+送料290円)


アンリ・ルソーに見るアートフルな暮らし

アンリ・ルソーに見るアートフルな暮らし

団塊の世代がリタイヤしはじめたいま、世の中は高齢化社会の真っ只中。右を向いてもお年寄り、左を向いてもお年寄り。でもそう嘆くことはない。退職した熟年世代だって気の持ちよう一つで、いくらでも輝けるのだ。それを具体的に指南していくのが本書。  
フランスのアンリ・ルソーは、サラリーマンとしてはあまりパッとしなかった。企業や市役所に30年も勤務しながら、たったの二階級しか昇進していない。仲間たちからも「阿呆」、「役立たず」の陰口が。だがそんな彼も、セカンドライフとなると俄然話は違ってくる。49歳で自ら早期退職し、17年間の年金暮らしを満喫する。彼独自のやり方で絵と音楽に近づき、美術史上名高い「熱帯」のシリーズをものにしてしまうのだ。

発行日:2004年9月10日
価格:1,970円(本体1,680円+送料290円)


暴力と芸術

暴力と芸術

ヒトラー、ダリ、カラヴァジョ、時代も国もまったく異なる三人。この強面の男たちが登場してくれば、そこに浮かび上がってくるのは、いわずとしれたバイオレンス。ヒトラーが仲間を大勢粛清し、ついにはユダヤ問題の「最終的解決」と称して、大虐殺(ホロコースト)をはじめたのはご承知の通り。だがそんな彼も、元はといえば美大の受験に失敗した青白い青年画家だったのだ。名門の出でひ弱だったダリには、実際に暴力を振るう力はない。そのかわり人を凶暴な悪夢に導く、桁外れの妄想と幻視が備わっている。カラヴァッジョはこの三人のなかでも、ひときわ無頼漢であったかもしれない。なにせ正真正銘の連続殺人犯なのだから。さて、彼等が絵のなかでみせた暴力とは?

発行日:2003年8月2日
価格:2,390円(本体2,100円+送料290円)


花のピカソと呼ばれ

花のピカソと呼ばれ

家元制による〈生け花〉の流派は、戦前から連綿とつづいている。しかし爆発的にひろがったのは、昭和30年代から40年代にかけて。当時池坊、小原、草月、嵯峨御流といった有力流派同士の勢力争いは熾烈をきわめた。
そのなかで一人めきめきと頭角をあらわし、先頭に躍り出たのが草月流の創始者・勅使河原蒼風である。彼は人々が「これが〈生け花〉?」と驚くのを尻目に、華道の現代美術(オブジェ、抽象彫刻、脱ジャンル)化を押しすすめる。「私は何でも生けられる」と叫んで、〈生け花〉に鉄やコンクリートを持ちこむ。はては「人を生けるのだ」と豪語し、大木に裸女たちをからませる。破天荒な家元の、意表を衝く作品の行き着く先は?

発行日:1999年11月15日
価格:2,390円(本体2,100円+送料290円)


アフターアート

アフターアート

1980-90年代論の第二弾。美術館という知の体系をあっさりと見限り、野へ、街へ逃げ出していったインスタレーションアート。その後に残ったものは、一体何だったのだろう。美術という枠組みに囚われないアートは、作家と鑑賞者という当たり前の対立構造さえ根底から壊していく。作家は誰もしらない「とある市民」に、鑑賞者は「不特定多数の群集」となり、批評家は偶然そこに居合わせた「通行人」と変わるところがない。そしてアートは、精神の崩壊・断念を彷彿とさせるスキゾフレニアをますます強め、人の心に直接作用する「あるもの」へと転じていく。バブルの崩壊とともにはじまった世界の組換え作業は、夢の平等社会とはほど遠い、一際不気味な様相を呈しはじめる。

発行日:1999年11月15日
価格:2,390円(本体2,100円+送料290円)


パルクール

パルクール

フランスでカナダの建築家メルヴィン・チャーネイの展覧会が開かれた。彼の建築に対する考えは一風変わっていて、街の表情をスケッチや写真、マケット等で写しとっていく。そしてそのこと自体が、建築という行為の本質だと主張する。従って「街頭美術館計画」、「シャーブルック通りの家」といった彼の主要作品には、既存の街、建物、歴史・伝統空間への巧みな働きかけ(批判的ななぞり)が色濃く認められる。別の言葉でいえば、街を遊ぶ行為=パルクールということになるだろう。
本書は1997年の展覧会に合わせて、フランスで刊行された評伝集。残念ながら日本にはほとんど紹介されておらず、私もこれまでどこかで本書をみかけたことはない。

発行日:1997年
価格:5,340円(本体5,000円+送料340円)


美術館からの逃走

美術館からの逃走

1980-90年代論の第一弾。個人的な話で恐縮だが、私は1985年に美術館へ就職している。つまりそのころから、この国のアートシーンを脇の方から眺めはじめたのである。ときあたかも、日本がバブル景気に突入する前夜。美術館の建設ラッシュはつづき、世の中にはポストモダン、脱構築といった半(?)哲学用語があふれ返った。
ところが皮肉にもちょうどそのころ、アートは美術館という建物、美術という硬直した制度を嫌って、猛烈なスピードで美術館から遠ざかりはじめた。美術も空間も、どこまでも限りなくアウトラインを喪失させていく。インスタレーションの手法と概念は、美術館という知の体系をあっさりと見限り、われ先に逃げ出していったのだ。

発行日:1995年6月15日
価格:4,750円(本体4,410円+送料340円)


裸体画の黎明

裸体画の黎明

美術ではよく丸裸の人間が登場してくる。とくにしばしば、女性が裸体(ヌード)で寝そべったりして表現される。ヨーロッパではギリシャ・ローマ時代からの伝統なので、いちいち立ち騒ぐ人なんかいるはずもないけど、日本の場合はどうなの。そもそも「裸体画」が描かれはじめたのはいつごろ? そんな質問にお答えしようと書かれたのが本書である。しかしいざ書こうとすると、これがなかなかの難問。この種の記録は公式文書には登場してこない。だが丹念に調べていくと、どうやらモデル婆さんこと宮崎菊という人物がいたらしい。彼女自身ヌードモデルであったが、後に黒田清輝のため、東京美術学校へモデルたちを送りこむようになる。そこに巻き起こった論争と騒動とは?

発行日:1986年3月24日
価格:4,990円(本体4,700円+送料290円)


菱田春草とその時代

菱田春草とその時代

わが国の近代美術を、一陣の風のように駆け抜けていった日本画家・菱田春草。そのわずか37年の生涯を、入手し得るほとんどの資料を駆使してまとめたもの。春草作品検証とともに私がとくに力を入れたのは、指導者・岡倉天心の夢見た「新派日本画」なるものの実体の把握である。
明治の絵画史は日本画から洋画が分裂し、そのまた両方が新旧両派に分かれて相争う混迷状況だった。黒田清輝のように欧米からことを眺めていた人はいざ知らず、大方は己が行く末に迷ったはず。日本画の変革は絵画だけでなく、新体詩はじめとする文学、新劇をはじめとする演劇など、日本文化全体の革新のなかで捉えていく必要がある。

発行日:1982年11月12日
価格:14,100円(本体13,650円+送料450円)



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