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公募日本の絵画2012

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速報、入選・入賞作が決定

注目の「公募日本の絵画2012」の審査会が、平成24年10月15日に上野の日展会館で開かれました。総数705点(応募者数448人)を数える力作のなかから、見事大賞の栄誉に輝いたのは山崎鈴子さんの「夜のやみ」。そして優秀賞は伊庭広人さんの「展望201 希望への始まり2011」と、永松あき子さんの「MOTHER」の2作品に。
各審査員は応募作品のレベルの高さに一様に驚嘆しながらも、文句のつけようがない入選・入賞作43点を選定できたことに、喜びを隠し切れない様子でした。これから12月3日夕方の授賞式、12月3日~12月15日の入選・入賞作品展(永井画廊)へとつづきます。
なお審査会では、本展を今後隔年開催の『日本の絵画ビエンナーレ』として発展・継承させていく提案がなされ、一同の賛同を得ました。

大賞 山崎鈴子「夜のやみ

大賞 山﨑鈴子「夜のやみ」
岩絵具、 163.0×116.7 cm

佐々木審査員評:これは日本の文化そのものといっていい作品だ。

千住審査員評:一見モノトーンのようだが色を選び抜いている。隅々まで神経が行き届いていて、美と無常のバランスが美しい。

布施審査員評:よく描けた作品だ。さらに絵か芸術かの問いかけあればと思う。

永井審査員評:闇と光をテーマとした完成度抜群の作品。これぞ傑作という思いを抱かせてくれる絵画だ。



優秀賞 伊庭広人「展望201 希望への始まり

優秀賞 伊庭広人「展望201 希望への始まり 2011」 油彩、M50

佐々木審査員評:手法は油絵にも見えるが、ちょっと分からない。いずれにしても神秘主義を極限までつきつめた作品といえるだろう。

千住審査員評:タイトル通り人類の未来を予感させる絵だ。20世紀的なものとはちょっと違う、今日的で、かつ未来的な風景がそこに広がっている。

布施審査員評:黒で統一された世界。そこに恐怖の光が差し込み、現在への強いメッセージになっていると思う。

永井審査員評:絵画にとって大切な描写力、表現力をともに備えた、きわめて貴重な作例ではないだろうか。

優秀賞 永松あき子「MOTHER」

優秀賞 
永松あき子
「MOTHER」
油彩、P100

佐々木審査員評:とんでもなく完成度が高い。ここには、もはや余分なものは全くないといっていい。

千住審査員評:時代を象徴した作品。何ものかの誕生の気配が、とても印象的だ。

布施審査員評:これもまた暗い統一感に、いまの時代とぴったり重なり合うものを感ずる。

永井審査員評:時代と重なり合った表現力の高さ。それを古典的な深みのある塗り重ねが、なお一層引き立てている。

 

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