目を見張るほど意欲的な展覧会
「真冬の寒さを吹き飛ばせ」とばかりに、いま目を見張るほど意欲的な展覧会が開かれています。その名は「日本板画院 選抜展」（2017年2月8〜17日11:00-18:00）。
出品作家の選定には、あえて内部の人ではなく、部外者の二人が当たらせていただきました。人気TV番組『何でも鑑定団』のレギュラー鑑定士としてつとに名高い、永井画廊・永井龍之介氏（写真右から二人目）と、駆け出し評論家の不肖私、勅使河原 純です。
とはいえ最終的に出品をお願いすることになった方は、いずれも日本板画院を牽引している中枢作家たちばかり36名ですから、作品の質の高さは折り紙つきです。木版画本来の温もりのようなものを只ひたすら探究している伝統派から、真新しい表現に果敢にチャレンジしていく前衛主義作家まで、実に多種多様な人々を選定できたといささか自負しております。
場所は、いまもっともお洒落なスペースと評判の麻布十番、オーストリア大使館の真ん前に位置する「元麻布ギャラリー」です。「東横イン」の名で知られるホテル会社が直接経営しているだけあって、内部はゆったりとしてどことなくゴージャスな感じ。
これからは、ますます海外との交流に力を入れていくそうですから、オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、グローバルなチャンスをつかむ人も沢山出てきそうですね。
